病院勤務(サブマネージャー)
O.Mさん
経歴 | 2023年1月、CUCフーズヘ正社員として入社。栄養士の資格を活かして働く傍ら、サブマネージャーとして、スタッフの取りまとめや取引先の食品卸業者や病院とのやり取りなど、幅広い業務に携わる。日々スタッフからの相談事に乗り、一人ひとりの成長を見守ることが仕事のやりがい。 |
中部地方にある総合病院で、CUCフーズのサブマネージャーとして勤務するOさん。現在の仕事をみずからの天職だと語ります。そんなOさんが日々どのような業務に携わり、何を大切にしながら仕事に向き合っているのかについて聞きました。
大学では食物学科を専攻しており、栄養士の資格は取得していました。卒業後は、着付けやマナー講師として、まったく別の業種で働いていたんです。仕事は充実したものでしたが、家庭の事情を機に一度リセットすることになり、そのときに立ち返ったのが栄養士の仕事でした。
当時、息子が人間関係に苦労しているのを見て、「私自身が、慣れない環境下で頑張っている背中を見せなくてはいけない」と一念発起したんです。そこで、仕事としては未経験だった栄養士の資格を活かせる仕事にチャレンジしようと決め、老人介護施設向けに給食を提供する企業へ就職。結果として給食の仕事の面白さにのめり込み、天職だと考えるようになりました。
その後また少し仕事のブランクがあったのですが、子どもも独立し今後の人生について思いを馳せたときに、やはり自分が世の中に貢献できる仕事は栄養士の資格を活かした給食の仕事しかない、と改めて考えるようになりました。そしてあるとき求人広告を見ていてCUCフーズと出会い「これだ!」と迷うことなく応募しました。現在はサブマネージャーとして、中部地方にある総合病院の厨房で働いています。
献立作成スタッフのつくった献立表を確認し、病院の管理栄養士さんと相談しながらメニューを考えています。行事食などに関しても、病院の要望をもとにアレンジを加えてメニューを提案しています。
そうして出来上がった献立に合わせて食材の発注を行い、コストも意識しながら取引先との価格交渉を行って、できる限り患者様にご満足いただける食事づくりを目指しています。 また、私が大事にしているのが、スタッフとのこまめなコミュニケーションです。新人の方へのフォローアップはもちろんのこと、入社後数ヶ月間は毎日面談の時間を設け、ケアを怠らないようにしています。
一番は「安心安全」への意識を絶やさないことですね。常日頃スタッフに伝えるようにしているのは、患者様を自分の両親だと思って接するようにということです。それくらいの配慮を持って盛り付けや配膳を行なってください、と。
また、特に調理スタッフとは密にコンタクトを取っています。というのも、私を含めた献立作成者と調理スタッフの意識がぴったり重なってはじめて、安心安全な食事を提供できると思っているんです。この仕事はあくまですべて人の手で行うことですから、スタッフ間の意思疎通は欠かせないですね。
現在の職場はスタッフ数22名程なのですが、マインドは本当に人それぞれです。一人ひとりの個性をいかにして輝かせることができるか、いつも気を配るようにしていますね。私自身、できるだけオープンに聞き役としての姿勢を絶やさないように努めているので、いつのまにか「よろず相談室」みたいな役割になっています(笑)。
でも、そんな毎日にとてもやりがいを感じています。少しでもスタッフの方たちが心の澱を吐き出して、成長につなげてもらえたらいいなと思っています。
やりがいの部分と表裏一体ではありますが、20代から80代におよぶ幅広い年齢層のスタッフと、どんな風にコミュニケーションをとるべきなのかについては、いつも頭を悩ませています。
ときには、仕事に関して注意を促さなくてはならないときもある。自分とは世代の違うメンバーに、一体どう話せば伝わるだろうというのは本当に難しい問題ですよね。できる限りまずは相手の声を聞き、相手の立場に立って状況を理解し、一人ひとりに合った伝え方をするように心がけています。
まずはスタッフの成長を見守っていきたいです。オペレーションの精度や速度、仕事に対する姿勢や挨拶。どんな小さなことでも、人が変わる瞬間を見逃さずにいたいですね。また、患者様たちに少しでも食事を楽しみにしていただけたらうれしいです。なかなか外へ出られない方たちにとって、食事はとても大切な時間ですから、精一杯心のこもった美味しい食事をこれかも提供し続けていきたいと思います。